金田一少年の事件簿

漫画【金田一少年】どうしてこうなった!悲しいすれ違い事件10選

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こんにちは、伊藤あずき(@Azuki_028)です。

金田一少年の事件簿については、以前も何回か記事を書いています。

あずき
あずき

でも、やっぱりまだまだ金田一少年の事件簿について、語りきれない!![/chat]

金田一少年の事件簿は基本的に犯人がとても恨みを抱いていて、復讐する流れで話が進みます。
そのため、はっきりいって犯人=悪者ともいえない、犯人も被害者だったという重いストーリーですよね。

ですが、数ある金田一少年の事件の中には、殺された被害者が悪者ではなく、殺人を犯す以外の方法もあったはず!というパターンも存在します。

そこで今回は、

あずき
あずき
どうしてこうなってしまったのか

という切ないすれ違い事件を、10作ご紹介します。

ちなみに、ご紹介する事件はほとんどが連続殺人事件になっているため、その中の犠牲者が一人でも「手にかける必要がなかったのでは」という状況であれば取り上げています。

以下、犯人名などネタバレ注意
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異人館村殺人事件


金田一少年の事件簿史上、ベストオブ「どうしてこうなった」事件といっても過言ではありません。

殺された母親の復讐のため、自分が愛した若葉ちゃんまで手にかけてしまった竜一さん。
でも、若葉ちゃんはお母さんが亡くなった時には産まれてもいなかったのに、竜一のこと好きだったのに、殺す必要はなかったよ!!

お母さんに「風祭さんは殺すな」といわれて殺さなかったんだからさ。
復讐とはいえ、若葉ちゃんなんて全く関係なかったじゃん……!

金田一が見た夢の通り、六角村で成長して普通に恋して幸せになって欲しかった。

異人館村殺人事件は、「これだけは読んで!漫画【金田一少年の事件簿】感動する名作10選」にもランクインしています。
泣けるけど、悲しいけど、本当に名作です!!

天草財宝伝説殺人事件

またしても「これだけは読んで!漫画【金田一少年の事件簿】感動する名作10選」にランクインした作品ですみませんが、これも悲しいのよ!

犯人は娘を助けたい一心で、娘の遺産相続分を増やそうと、他の相続候補者たちを手にかけます。

やっちゃいけないことだってのは分かる。
犯人もそんなことは百も承知だった。
だけど、我が子を助けるためなら、鬼になってしまうことなんて十分考えられるよね。

でも、葉月さんを殺さないでほしかった!!
いつきさんとよりを戻して美月ちゃんのお母さんになってほしかったのよ!!

……ただ、蔵元コンツェルン社長の醍醐氏は、かつて遺産相続の際に骨肉の争いで兄弟を全て亡くしていて、子供たちにそんな思いをさせたくないという思いで別々の家に養子に出したはずなのに、養子先の家同士連絡先を知っていたら、今回のように邪な事件が起きる引き金になると思うのだが……

ふたを開けてみれば、あれだけ期待した遺産はほとんどがすでに亡くなっている状態という悲しい事件だったけど、ここから感動のフィナーレに持っていくのが凄い!

黒死蝶殺人事件

父親を裏切った母への復讐に燃える小野寺。
しかし、手にかけた異父兄妹は、自分の実の妹たちで、母は父親を裏切っていなかった。

母も息子も、別の方法を使って同じ相手に復讐を考えていたっていうね。

もしも小野寺が生き別れた息子だと気づいていたら、緑さんの事だからきっと引き取って幸せに暮らせたと思うんです。

カラコン外して緑さんに会っていれば!!

異人館ホテル殺人事件


自分の夢を奪ったと思い込んでいた双子の妹花蓮は、実は自分の夢をずっと守ってくれていたことを、失ってから気づく切なさよ。

可愛さ余って憎さ百倍ってところでしょうか。

だけど、不破さんが逃亡中に花蓮の元に匿ってもらったときに警察が来たのは偶然だと思うんだ。
だって、殺人容疑者の双子の妹の所なんて、絶対警察訪ねてくるでしょ!?

なまじ自分で美しい顔を整形してしまったために、花蓮の(不破さんが本来持っていた美貌と夢である女優)姿が憎かったんだろうけど、もしも花蓮さんの本当の目的を知っていたらと悔やまれる回でした。

もう少し2人で話し合える機会があれば……!!

銀幕の殺人鬼


離婚で離れ離れになったお兄ちゃんが、撮影中に死んでしまったことへの復讐に、「スコーピオン」となった遊佐。

高校生の自主製作映画に、スタントマン志望の兄が出演→その後行方不明。
映画を片っ端から見て、ようやく兄の出ていた映画を探し当てると、撮影中に事故死してしまったため隠ぺいされたことを知る。

真相を探るために忍び込んだ楽屋裏?で、兄を侮辱する発言を聞いて復讐を決意します。

ただ、監督であった蔵沢さんの手帳から、兄は危険な役を押し付けられたスタントマンではなく、主演だったことが判明。
蔵沢さんの台詞「ダミー人形なら死なない」は、お兄さんをバカにしていたわけではなく、「死ぬことがないから安全だ」という後悔の気持ちからこぼれた台詞だったんだろうと思います。

もしも蔵沢さんの本当の気持ちを知っていれば……!!
いや、むしろマットを敷いていれば!!
編集とかで消せるでしょう??

なぜ暖炉は燃えていたか?


短編ストーリーですが、金田一(孫にもジッチャンにも)ありがちなドロドロの遺産相続事件です。

愛人と言われながら実の父親の世話をずっとしていたのに、会ったこともないもう一人の異母妹に、遺産も父親からの愛も全て取られてしまうってのはねえ、悲しいね。

ただ、この事件で憎むべきは父親だよね?
2人の女性の間に子供をもうけながら、結婚はしてないんだよね……。
花都さんは恐らく認知もされていなかっただろうし。

遺産を二人平等に分けるという遺言だったら……!!

吸血桜殺人事件

「血を吸って赤く咲く」という噂の桜を見に行って巻き込まれた事件。
元々は治水桜と呼ばれていたのが、いつしか血吸桜となる、金田一によくある漢字変換バージョン。

犯人葉崎栞こと青桐夏美は、いじめが原因で兄も家族も失ってしまった。
その犯人に偶然出会い、復讐の鬼になる。

けれどもその犯行は行き当たりばったりで、実は最後の被害者、冬部蒼介が陰ながら手助けをしていたんですね。
手助けした動機はもちろん、贖罪でしょう。

自分が原因で死に追いやってしまった青桐岳人の妹である、夏美の復讐を止める資格はないと思ったのでしょうか??
もちろん、冬部を含めて殺された被害者の過去は許されるものではない。

けれど、冬部は(自業自得とはいえ)自分の家庭も無茶苦茶になった中、匿名で夏美へ金銭的援助を行っていた。
過去を忘れずに罪を背負っていた。

もしも冬部が夏美を止めていたら、夏美と冬部はお互い支えあって生きていけたのではないか、と思いました。
仏蘭西銀貨殺人事件の奈緒子さんと弓削君のように

しかし、出席番号なんてもう思いだせないな。

1/2の殺人者


短編集に収録されているため、こちらも短いお話です。
母が死んで2年も経たない内に再婚を決めた義理の父親への憎しみと、再婚相手に子供が産まれたらきっと追い出されてしまうという焦りから生まれてしまった悲劇。

けれども義理の父親だと思っていた男性は、実の父親であったという、昼ドラもびっくりな展開でした。

わざわざヒマワリの花をまいたのは、無意識ではあったけれど、実の父親に対する弔いの意味もあったのかもしれない、という金田一の台詞が泣かせるのさ。

もしも二十歳を迎えた娘に真実を告げていたら!

飛込プールの悪霊


剣持警部の殺人下巻に収録されている短編ストーリー。

同じスイミングスクールに通う美波留と光代でしたが、お金持ちの光代の父が金で水泳の名門、不動体育大学付属高校の推薦枠を娘に取らせたため、関係悪化の末の事件。

光代は、不動体育大学付属高校の推薦を辞退して美波留に(水面下で)譲っていたし、めちゃくちゃ分かりにくい友情表現をしていたんですが、金持ちお嬢様のわがままにしか見えず、最悪のパターン展開となりました。

ただし、犯人の美波留も光代をケガさせる程度で済まそうと思ってはいたため、色々な出来事が重なって悲しい事件が起こってしまいました。

もし光代が推薦辞退をきちんと告げていたら……!
いや、むしろお父さんが余計なことしなけりゃ娘の命も友情も失わなかったのよ!!

狐火流し殺人事件

金田一少年の昔のカブスカウト仲間の訃報で訪れた白狐村で、次々と昔の仲間が殺されていく事件。

真相は、6年前のカブスカウト時代の遭難時に、靴ひもを貸さなかった非協力的な陸を懲らしめようと、陸の水筒にスズメバチを入れたことが原因。

陸の母親は水筒を洗おうとしてスズメバチに刺され、アナフィラキシーショックで死亡。
スズメバチを入れたのを陸だと思った父親は、その後荒れに荒れて陸を虐待。

結局分かり合えないまま死別という、めちゃくちゃ不幸をしょってしまった陸。
白狐村を訪れて6年前の真相を茉莉香に尋ねた時の一言で、衝動的に事件を起こしてしまいます。

田舎者の私からしてみれば

あずき
あずき
安易にスズメバチを悪戯として使うな!!
むしろ触れるな!!

と鉄拳をぶちかますところです。

正直陸と茉莉香のやり取りもすれ違いがあったけど、母親の発言が不自然なんだよな~。

スズメバチに刺されて倒れた時に、「陸”が”水筒にスズメバチを」って言うんだけど、普通「陸”の”水筒にスズメバチが」じゃないかなあ??
いくら水筒の中にスズメバチがいたとしても、イコール陸が入れたという発想にはならないような……

もしお母さんが「陸の水筒にスズメバチが」と言っていたら、お父さんが陸に尋ねて、そこから茉莉香たちのやったことが明るみになって、ひと悶着あるだろうけど、少なくとも陸がスズメバチを入れたという汚名は返上できたはず。

またもしも陸が茉莉香に会った時に「死んだスズメバチが水筒に入ってて」なんて言い出さず、「スズメバチに刺されて母さんが死んだ」と正直に伝えていたら、(陸に悪かったと反省していた)茉莉香も、素直に謝れたはず。

まあ、謝って済む問題じゃないけどね?

死んだスズメバチならせいぜい驚く程度で済むわけだから、真相を知らない茉莉香にとっては、陸が6年前靴ひもを貸さなかったように、今でも過去の悪ふざけを根に持った陰険野郎に思えたわけで。

だから謝るどころか「陰険」と言っちゃうんだよね。

靴ひもを貸さなかったのも、意地悪だったわけじゃなくて、家計が大変な中なんとかやりくりして参加したキャンプで、両親が無理して買ってくれた靴だったから、どうしても大切に使いたかっただけなんだよね。

これは後々あかりに謝ってるし、陸はいい子なんだよ!!

6年前に靴ひもを貸さなかったことを、きちんと謝ってるし。
そもそも貸さなかったからといって、陸に非はなかったわけだし。

茉莉香に真相を話さずに「死んだスズメバチ」と嘘をついたのは、茉莉香たちの悪戯で陸の家庭が崩壊したことを隠したかったからだよね。

間接的に自分の家族を不幸にした友達に対しても、気を使っていたわけですよ陸君は。
もうバカがつくほど真面目なわけ。

だけどその真面目っぷりが裏目に出て、悲しいすれ違いを起こしてしまったんだと思うと、何ともやるせない。

もしも陸がキャンプに参加しなかったら
もしもスズメバチが死んでいたら
もしも金田一が迷わなかったら……!!

300年の伝統を覆して雪が降った雪影村に引き続き、ラストでは本当に狐が嫁入りをしているかのような狐火を見る金田一たち。
ネス湖に金田一を連れて行けば、事件も起こるがネッシーも見られるかも知れない。

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まとめ

今回は、金田一少年の事件簿の中でも特に、犯人と被害者との切ないすれ違いがあった事件をご紹介しました。

どうしてこうなった!
もしもこうだったなら!

と言い出したらキリがないのだけれど、できれば復讐だけでなく、幸せになる道を選んで欲しかった!!
思いだしたら切なくなってきたからまた読み返そう!!

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では、ありがとうございました。

ABOUT ME
伊藤あずき
生まれも育ちもいなかの主婦。小学生の頃から3度の飯より好きだったゲームと漫画についてブログを書いています。 詳しいプロフィール
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